2017年03月23日

桜色に染めて・・・・・

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21日に、いち早く開花発表された東京の桜。
まだ3〜5分咲き程度のようですが、地元では早咲きの「寒桜」が満開です。

淡い紫みのピンクをさす、日本の伝統色「桜色」。

「桜色に衣は深く染めて着む 花の散りなむ後の形見に」
古今和歌集 ー紀有朋-

濃い桜色に着物を染めて着よう。
やがて桜は散ってしまうであろうが、その後の思い出のよすがとなるように。

平安時代から色名として用いられてきた「桜色」。
桜の色は淡く儚い色であるが、せめて深く染めて、その美しさを忘れないよう身に纏おうとしたのでしょう。


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2017年03月11日

七十二侯 啓蟄(けいちつ)の次候  「桃始笑(ももはじめてさく)」

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3月10日〜14日頃は、七十二侯の「桃始笑」。
〈ももはじめてわらう〉と書いて〈ももはじめてさく〉。
桃のつぼみも開き、満開の桃の花が咲きほころんでいます。

「咲く」は「笑う」の古字で、「关」という字は「巫女が両手をあげて体をくねらせて舞い踊る」様子を表したもので、「神様を舞で楽しませて笑わせる」という意味で使用されていたとか・・・・。
その「关」に「口」をあわせて「咲く」という漢字が生まれたそうです。

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桃の花
ひとひら浮かべ飲み乾せる
百歳(ももとせ)願う白酒の夢 
 
ー横尾湖衣ー

古来 中国では、桃は邪気を祓うとされ、ももとせ(百歳)まで生きるという不老長寿の意味がありました。

今宵は、満開となった桃の花を酒に浮かべた「桃花酒」で一献するのも良いかも・・・・・・・・。



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