2013年09月06日

愛は美しく、儚いもの・・・・・・

さらばわが愛.jpg
先日「楽園の瑕 終極版」のレスリー・チャンを観ていたら、「さらば、わが愛 覇王別姫 」のレスリー・チャンを観たくなり鑑賞でございます。
中国を代表する陳 凱歌(チェン・カイコー)監督の代表作であり傑作である「さらば、わが愛 覇王別姫 」。
四面楚歌で有名な項羽と虞美人を描いた京劇を舞う、二人の青年の美しくも儚い愛の物語。日中戦争、そして文化代革命が吹き荒れた中、時代に翻弄されながらも京劇の伝統を守り、そして自分の愛(同性愛)を信じひたむきに生きる蝶衣(レスリー・チャン)の健気で美しい姿には感泣です!

そして歌舞伎で女形に慣れ親しんでいる私たちには、京劇の世界観も受け入れやすく、その舞台の美しさには目を見張ります。残念ながら今の京劇は文化代革命以降、女形が少なくなり、女性の役は女優が演じているそうですが。
「女性は、性が女というだけであって、生まれながらに『女らしさ』をまとっているものではないのだ・・・・。女性よりも、女性らしく演じるために女形がいる!」と言った最期の女形といわれる梅葆玖の言葉ですが、まさにスクリーンに登場する蝶衣(レスリー・チャン)のその妖艶な美しさは何度観ても素晴らしいものです。

この映画公開の10年後、虞美人のように自らの命を絶ってしまったレスリー・チャン。彼自身も蝶衣のように美しくも儚い愛に生きていたのかも知れません・・・。

力拔山兮氣蓋世 (力山を抜き 気世を蓋う)
時不利兮騅不逝 (時利あらずして 騅逝かず)
騅不逝兮可柰何 (騅の逝かざる 奈何すべき)
虞兮虞兮柰若何 (虞や虞や 若を奈何せん)

私の力は山をも動かす程強大で、気迫はこの世の中をおおい尽くしてしまう程なのに時勢は私に不利であり、(愛馬の)騅も進もうとしない。
騅が進もうとしないのを、もはやどうする事もできない。
虞よ、虞美人よ。そなたの事を一体どうすれば良いのか。

「四面楚歌」で知られる垓下の戦いにおいて項羽が愛人虞美人に贈った『垓下の歌』(がいかのうた)。虞美人は項羽の歌に合わせて舞いを踊り、その後項羽の足手まといにならぬよう自害してしまいます。
そして虞美人を葬った墓に翌夏、赤い「ひなげし」が咲いたことから「虞美人草」という名前がつけられたそうです。


posted by ツルカメ at 22:31| Comment(0) | 映画のお話・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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