2014年05月06日

不撓不屈の僧、鑑真。

鑑真1.jpg
今日は5月6日は、日本へ渡って律宗(りっしゅう)「戒律」を伝えた唐の高僧、鑑真の忌日。 鑑真といえば幾度もの渡日に失敗し、失明しながらも日本に渡り、真の仏教である「戒律」を伝えた、まさに不撓不屈の僧。

是れ法のための事なり。
何ぞ身命を惜しまんや。
諸人去(ゆ)かざれば,我れ即ち去くのみ。

鑑真55歳の時、日本より遣唐使として来唐した留学僧栄叡、普照の願いにより、日本へ戒律を伝えるべき奮闘する。しかし当時は大陸から日本へ舟で渡ることは命がけの冒険であった。弟子達は命を惜しみ、渡日する者は誰もいない。
「これは仏法のためである。なぜ身命を惜しむのか。誰も行かないなら私が行く」
と断言した鑑真は、5度の渡日に失敗し、嵐で舟が難破して失明しながらも、11年の歳月をかけ6度目で渡日に成功。
「人助けに民族や国境は関係ない」という鑑真の崇高なこの精神。今の日中関係が忘れ去ったモノが、この時代にはあったのですネ。

鑑真といえば、井上靖の歴史小説「天平の甍(いらか)」。留学僧栄叡、普照が唐に渡り、鑑真を日本へ連れてくるまでを描いた物語です。ちょうど私が生まれた頃に書かれたもので芸術選奨文部大臣賞を受賞した名作です。まだ中国との国交がなかった時代、、井上靖は中国に渡り克明に取材し、この小説を書き上げたそうです。そして中国でもこの小説により鑑真が再び注目され、文化代革命のおり、鑑真が住職を務めていた大明寺は破壊されずにすんだというエピソードがあります。
国を超えて人々が助け合う大切さを身をもって示した鑑真。その精神は忘れてはならないものでしょう。

鑑真2.jpg
奈良県、唐招提寺にある鑑真和上坐像。日本最古の肖像彫刻としてとても有名なものです。まるで今も生きて我々を見守っているかのようなお姿でございます。


posted by ツルカメ at 22:43| Comment(0) | 本のはなし・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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