2014年07月10日

唸るネリョチョギ!! 今度は戦争だ・・・・・!

毒猿.jpg
大沢在昌のハードボイルド長編刑事小説シリーズ「新宿鮫」も、短編集をのぞけば「絆回廊」で10冊目となりました。
「新宿鮫」シリーズだけは、毎回ハズレなしで楽しめる最高のホードボイルド小説。
中でもこの2作目の「毒猿 新宿鮫U」は何度読み直しても面白い最高傑作!!
まさに大沢ハードボイルド小説の頂点です!

「今度は戦争だ!」 
日本ヤクザ・台湾マフィア VS 孤高の職業兇手

1990年に発表した「新宿鮫」が〈このミス〉で見事1位に輝き、おまけに第44回日本推理作家協会賞、第12回吉川英治文学新人賞をダブル受賞した大沢氏。
2作目を書くにあたって、映画「エイリアン2」の宣伝文句である「今度は戦争だ!」というキャッチコピーに「ピン!」ときたそうだ。
そして出来あがったのがこの「毒猿 新宿鮫U」。

3人の漢(おとこ)達の熱い矜持
キャリアからはじかれた一匹狼の「鮫島」。 台湾から昔の同僚を追いかけて来た刑事「郭栄民」。そして台湾で職業兇手(ヒットマン)として恐れられた「毒猿」こと劉鎮生。
出逢うことがない3人の漢達が、やがて新宿という特異な場所で繋がっていきます。
かつて台湾陸軍の軍人で、金門島を守備する特殊部隊〈水鬼仔・ツイクイア〉に所属し、跆拳道の達人であった郭と劉。そして1人は刑事に、1人は狙った相手は必ず仕留める「毒猿」と呼ばれる職業兇手に・・・・・・・・。

史上最強のクールな殺し屋
本書の魅力は、なんといっても主人公「鮫島」を上回るクールな殺し屋「毒猿」。
ナイフ、サブマシンガン、ブービートラップ、そして跆拳道必殺の「ネリョチョギ(踵落とし)」を駆使し、愛する人を殺された復讐のためにたった1人、日本ヤクザと台湾マフィアが待ち受ける新宿御苑 台湾閣へ・・・・・・・。

派手なアクション、銃撃戦、殺戮シーンとド派手な演出満載だが、「新宿鮫」独特のリアリズムが一級のフィルム・ノワールを観ている気分にしてくれます。
自分の手で、職業兇手となった昔の同僚を捕まえようとする郭。
郭との約束を命をかけて守ろうとする鮫島。
そして復讐のため鬼と化した劉。

ラストはもう涙、涙の漢泣きでございます。

※「ネリョチョギ(踵落とし)」といえば、K-1の鉄人「アンディ・フグ」を想い出しますネ。



posted by ツルカメ at 22:42| Comment(0) | 本のはなし・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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