2015年05月30日

円周率を計算した男

円周.jpg
和算の奥深さを堪能!
今日ご紹介する1冊は1998年発行の鳴海 風(なるみ ふう)、「円周率を計算した男」。
主人公は映画「天地明察」にも登場した算聖と謳われた和算家「関 孝和」の高弟「建部 賢弘(たけべ かたひろ)」。
西洋では16世紀後半頃から研究が始まった「円周率」。そして1876年、ニュートンが14桁の計算に成功した頃、日本では鎖国状態でありながら、全く独自の方法で円周率の計算に人生を賭けた男たちがいました。

そもそも円周率とは何か
数学が苦手な私には、「円周率とは何か?」と問われても「3.14・・・・?」としか答えることができません。そもそも円周率とはどのような半径の円もすべて相似で、「円周の長さ÷直径の長さ」はすべて同じ数値になる。これが円周率の定義とか・・・。
今ではコンピュータを使って小数点以下5兆桁まで計算されているそうですが、建部 賢弘たちの江戸時代では円に内接する正多角形を用い、円に限りなく近似させていく方法を用い、円周率を41桁まで正しく求めたそうです。これは世界的に見ても凄いことで、イギリスの数学者がこの方法にたどり着いたのは数十年後だそうです。

和算の奥深さを堪能
和算と聞いて想い出すのは小学校で習った「鶴亀算」。
「ツルとカメが合わせて8匹、足の数が合わせて26本であるとき、ツルとカメは何匹(何羽)いるか?」
懐かしいですネ。
江戸時代後期は日本中で和算ブームが起こり、この鶴亀算の他にも「旅人算、ねずみ算、盗人算、おとり算、俵杉算、味噌たく算・・・・・・」等、ユニークな和算が数々生まれました。

侍でありながら刀ではなく、算盤に帳簿を手にして奮闘していた男たちの熱い戦いのドラマ!
久々に勉強になり面白く堪能できた、時代小説でございました。




posted by ツルカメ at 16:40| Comment(0) | 本のはなし・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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