2015年11月06日

江戸時代のスーパー・ファンタジーノベル!!

馬琴1.jpg
浮世絵:歌川国芳 本朝水滸傳豪傑八百人一個
         里見八犬子の内犬塚信乃戌孝

今日11月6日は『南総里見八犬伝』で知られる読本作者の「曲亭馬琴」の命日「馬琴忌」です。
南総里見八犬伝は文化10年(1813)から天保12年(1841)にいたる足掛け29年を費やして完成した、全98巻の大長編読本。
恐ろしい怨霊や、仙人、そして滅法強い豪傑たちの勧善懲悪(かんぜんちょうあく)の痛快ドラマであり、さながら江戸時代のスーパー・ファンタジーノベルといったところでしょう。
『仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の八つの玉を持った剣士たちが、南総里見家復興のため永く過酷な旅へ向かうのであります・・・・・・・・。

上の歌川国芳の絵は、芳流閣(ほうりゅうかく)の屋根の上で、戦う「犬塚信乃」と「犬飼見八」を描いたもので、八犬伝屈指の名場面です。
「犬塚信乃」も「犬飼見八」もお互いが「玉」に結ばれた義兄弟とも知れずに、取っ組み合う場面を描いた国芳ならではの力強い構図の絵です。

馬琴2.jpg
浮世絵:月岡芳年 芳涼閣両雄動

そしてこちらが芳年が描いた、芳流閣の決闘の場面。
「犬塚信乃」「犬飼見八」の両雄が屋根の上で、睨み合う緊迫した一瞬を描いたものですが、この後二人は組み合ったまま屋根から転げ落ち、利根川に落ちてしまいます。まさに「静」から「動」への動きを見事に描いた作品です。

これぞ名刀、村雨丸(むらさめまる)・・・・・
    「抜けば玉散る氷の刃(やいば)」

そして「八犬伝」には、刀剣好きにはたまらない数々の名刀、妖刀も登場します。
主人公的な犬塚 信乃 戍孝(いぬづか しの もりたか)の佩刀する太刀は、足利家の宝刀・村雨丸。
刀のつけ根(なかご)から露を発生させ、振りかぶれば切っ先から水玉が溢れだし、人を斬ると勢いよく流れ刃の鮮血を洗いおとしてしまいます。
そして敵が焚く篝火を消したり、山火事を鎮めたりと犬塚信乃を助けます。

この他にも、「落葉(おちば) 」「桐一文字(きりいちもんじ) 」「木天蓼丸(またたびまる)」「鉄切り(くろがねぎり) 」「若鮎(わかあゆ)」等々・・・・・・・・。

秋の読書週間。もう一度、読み直したい本ですネ!




posted by ツルカメ at 16:15| Comment(0) | 本のはなし・・・ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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