2016年06月14日

半跏思惟・・・・・仏は何を思うのか

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韓国の国宝第78号「金銅弥勒菩薩半跏思惟像」

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日本の国宝「木造菩薩半跏像」(奈良・中宮寺所蔵)

ソウルの国立中央博物館で、国交正常化50周年を機に企画された「韓日の国宝・半跏思惟像の出会い」展で、今月の12日まで展示されていた、韓国と日本を代表する大型の半跏思惟(はんかしゆい)像。6月21日からは、東京上野の国立博物館で「ほほえみの御仏 二つの半跏思惟像」で展示されます。

〈半跏思惟〉とは台座に腰をおろし,右足を曲げて左足の膝頭に載せ,右手を曲げて指先を頬に当てて思索にふける仏の姿。美しいですネ〜〜!

しかし日本の半跏思惟像といったら、国宝第一号に認定された広隆寺の弥勒菩薩像の方が有名なのに、なぜ中宮寺の木造菩薩半跏像が選ばれたのか?

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広隆寺 弥勒菩薩像

この弥勒菩薩像、今まで推古31年(623年)に新羅から伝来したものとする説が有力だったそうですが、近年になって、日本で造像された可能性も出てきたそうで、制作場所が不明なため中宮寺の木造菩薩半跏像が選ばれたとか・・・・・・。

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「アルカイックスマイル(古典的微笑)」と呼ばれ、世界的にも高く評価されている弥勒菩薩像。
右手の指先が、右頰にふれるかふれないかの微妙な位置が、その美しさをより強調しております。

しかし、この繊細優美な美しい姿の弥勒菩薩像ですが、完成当時は全体に黒漆を塗ったうえ、金箔を貼り付けてあり、きらびやかな荘厳具も身につけていたようです。
おまけに木屎漆(こくそうるし)を全身に数ミリの厚さで貼り付けて肉付けしてあったため、現在の顔よりふっくらしており、なんと指先は頬に付いていたらしいとか・・・・・・。
想像するとちょっと残念ですが、神秘的なアルカイックスマイルは変わらないのでしょう。

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こちらは、私のお気に入りのアメリカのネルソン・アトキンズ美術館が所蔵している中国の水月観音像。
半跏思惟像ではありませんが、補陀落山(ふだらくせん)の水辺の岩上に座し、水面の月を眺めている姿の観音様です。仏様には失礼ですが、カッコいいですよネ!!


posted by ツルカメ at 16:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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