2012年07月20日

オイルライターの元祖 IMCO(イムコ)

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長年愛用のジッポーとオーストリア製のイムコのオイルライター。

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製品自体はジッポーより安価でチープな作りだが、この機械的な構造と銃弾を思わすオイルタンクがなによりの魅力なのです。

肩身の狭い愛煙家ですが、煙草をやめるつもりは毛頭ないので喫煙グッズはいまだに手放せません。なかでも写真のジッポーとイムコのオイルライターは長年愛用の愛着ある宝物。手前の細身のライターはオーストリア製のイムコ。ジッポーが1933年に最初のライターを製造したのに対し、イムコは1918年からオイルライターを製造。ジッポーを含む世界中ほぼ全てのオイルライターのフリント(発火石)とウィック(芯)はイムコの規格に基づいてつくられたものだそうです。第二次世界大戦ではアメリカ軍将兵がジッポー、イギリス軍将兵がロンソンを使用したのに対し、ドイツ軍将兵はこのイムコを愛用。
オイルタンクが本体から完全に分離し、直立することができるので戦地ではランプのように使用されていました。またワンアクションで火がつき、スライド式の風防がついているのも魅力です。
愛煙家にとってこうした喫煙グッズは心をときめかしてくれる大事な宝物なのです。

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ろうそくのような温かい光を灯してくれます。
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2012年07月04日

キャンプ道具というよりはサバイバルグッズ。

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ドイツ製のエスビット ポケットストーブ。特筆すべきはこのコンパクトさです。折りたたみ式のコンロの中に、箱に入った固形燃料がスッポリ収まってしまいます。その大きさはトランプをちょっと大きくした位。まさに名前のとおりのポケットストーブ。本国ドイツでは軍のレーション用の缶詰を温めるのに使用されていたとか。
10年位前に自転車や徒歩でのソロキャンプ用に購入しましたが、歳をとるとともに軟弱となり使用したのは数回程度。このコンパクトさは魅力ですが、火力が弱いのと煤がついてしまうのが難点で今は非常用のリュックにしまってありますが、久々に取り出して使用することに。
作るのは酒の肴用にオイルサーディンの缶詰に玉ねぎとチーズをのせた、特製つまみ! 燃料は100均で売っている固形燃料を使用。火力は強いし、煤はでない優れものです。
1分もしないうちにグツグツしてきて、いい香りがしてきました。お気に入りのコニャックを一杯、また一杯と飲み過ぎてしまった・・・・。
結論を言うとエスビット ポケットストーブはキャンプ道具というよりは非常用のサバイバルグッズです。

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久々の徹夜明けにはこたえる一杯です・・・・・。
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2012年05月15日

道具に求められる美しさとは・・・・?

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日々の生活の中で一番使う道具は何だろうと考えたら、PCのマウスかなと思いました。24時間中、寝る、食べる、トイレ、風呂以外はほとんどこのマウスをいじくっているワケだし。
別にマウスのコレクターではないのですが、手になじむマウスが見つからずどんどん増えてしまいました。
たしかにMacはPC本体も洒落ているし、マウスのデザインもカッコいいですが、使い勝手がイマイチ。手にしっくりとこないんですネ・・・。 グラフィックソフトではマウスでの操作によるベジェ曲線を多様するので、鉛筆や箸を使うように、何の違和感も無くマウスを動かせないとイライラするばかり。昔パソコンなんかなかったころ、サムネイルを描くときは決まったペンじゃないと調子がでないのと同じです。
ここ5〜6年愛用しているマウスは写真中央のサンワサプライのマウスですが、この微妙につけられたカーブが手にフィットして相性抜群です。Macのマウスは机の上に置いとく分にはお洒落でカッコいいですが、道具とは使い込んでナンボのモン。使いやすさを追求した中から生まれた機能美が、本当の道具の美しさなんだろうナ!個人的な意見ではございますが・・・・・。

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話はかわりますが、このタチコマ型マウスというのはどうだろう? もちろんAIを搭載してもらって、夜中一人で仕事しているときなんか話相手になったりして、イライラしたときはマニュピレータのガトリング銃やランチャーを発射したりして・・・。 でもそれって道具じゃなくてオモチャだよナ!
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2012年05月02日

少年の頃、持つことが憧れだった「十得ナイフ」!

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東京の下町で過ごした少年時代。よく上野の不忍池へ遊びに行っていましたが、休みの日へ行くと「筑波名物ガマの油」売りやいろんな露天商で賑わっていたのを思いだします。なかでもナイフや缶切り、耳かき等が付いた「十得ナイフ」は私の心をくすぐったものです。このナイフには小さな車輪のようなものが付いており、おじさんが見事な手さばきでガラスの板を「シャー」「パッキン」、「シャー」「パッキン」と割っていくさまは惚れ惚れするものでした。小学生だった私には金銭的にも買うことができなかった憧れの「十得ナイフ」。
今では材質も機能的にも優れた多くのアーミーナイフやマルチツールを手に入れることができます。私もビクトリノクスの『スイスチャンプ」に「ミニ」、レザーマンの「スーパーツール」を長年愛用しております。「徒歩」や「自転車」など最小限の荷物で行動するソロキャンプでは頼もしい味方です。3.11の震災以降、アーミーナイフの売れ行きは好調のようですが、残念ながら最近では銃刀法や軽犯罪法規制で何pであろうと全てのナイフは取り締まりの対象になってしまい、持ち歩くことが困難になってしまいました。非常用袋に入れておけば良いのかもしれませんが、「イザ!」という時に携帯していて便利なサバイバルツールだと思うんですがネ・・・・。
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2012年04月03日

刻むのは時と想い出。

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ただ時を刻む道具にしかすぎない時計ですが、そのフォルムや機能美などについつい魅了されてしまいます。とくにムーンフェイスやクロノグラフなどのギミックものにはよわいです。かれこれ20年以上いつも腕にはめている、黄色いバンドのCASIO AW-710は大のお気にいり。当時ではめずらしかったアナデジのダイバーウォッチ。高度、気圧、水深マルチセンサー搭載で、キャンプやカヌーには最適の腕時計です。今日のような低気圧の吹き荒れた日の、気圧の変化を見るのも楽しみです。写真は関東地方で雨風がピークだった夕方6時の気圧が982mbと表示されています(20年以上前のものなので、ヘクトパスカルではなくミリバール表示ですが・・・・)。午前中の計測時には1005mbだったのに、だんだん天候が悪化していくのが予測できます。 といってもこんな機能、年中つかうわけではないですが・・・。 でもひとつひとつに刻まれた想いでに愛着がわく愛しい道具です。
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2012年03月28日

機微なる道具 〜烏口(からすぐち)〜

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かれこれ30年以上前に、製図をやっていた親父から譲り受けたコンパスや烏口。パソコンの無い時代、印刷用の版下作成には欠かせない道具でした。今ではワンクリックで簡単に印刷用のトンボができてしまいますが、昔はこの烏口をを使ってトンボを引く作業から始めたものです。業界用語では線を罫線(けいせん)と呼び、表罫、中細罫、裏罫、四分罫があり表罫は0.1mm,裏罫は0.45mmと決まっており、1本の烏口で微妙な調整をしながら罫線を引き分けるのには苦労したものです。また綺麗な細い線が引けるようにと、烏口の先をオイルストーンで研ぎすぎて、紙を切断してしまったという笑い話のようなこともありました。とってもセンシティブな道具であるがゆえ愛着もわきましたが、今でも仕事で使用している人はいるのでしょうか・・・? 製造から70年以上はたっておりサビついてもいますが、まだまだ綺麗な線を引くことはできます。
古来より100年たった道具には霊魂が宿り、九十九神になるというお話がありますが、あと30年引き出しの片隅でヒッソリしていたら、彼らも九十九神の仲間入りをするでしょう。
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