2013年09月23日

虎革のふんどしの雷様

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今日9月23日は二十四節気の秋分の初候、七十二候では雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)。
彼岸の中日にあたる今日、「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように、すっかり秋の気配になってきました。夕立とともに鳴り響いた雷も鳴りを潜め、雷が鳴り響かなくなる季節になりました。

■神鳴り・稲妻・稲光
雷(かみなり)の語源は、雷は「神が鳴らす」ものと信じられていたため「神鳴り」と呼ばれたそうです。
また「稲妻(いなづま)」や「稲光(いなびかり)」は稲が成長する夏から秋のはじめにかけて雷がよく発生し、田畑に落雷すると、大気中の窒素が田畑に固着され、落雷した稲穂は雷に感光することでよく実るそうです。そのことから稲の「妻」で稲妻、そして稲光と呼ばれるようになったとか。

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■宗達が描いた「鬼」の雷様
琳派を代表する絵師 俵屋宗達の至高の名作、国宝『風神雷神図屏風』の雷神図。
ドリフの高木ブーの雷様のように、牛の角を持ち虎の革のふんどしを締め、太鼓(雷鼓)を打ち鳴らす姿として定着したのも、宗達のこの絵によってでしょう。
もともとこの姿は鬼門(艮=丑寅:うしとら)の連想から生まれたもので、丑=牛=角。寅=虎=虎革のふんどしになったそうです。
夏も終わり、虎のふんどし姿の雷様ともしばしのお別れです。
秋は遠くで鳴り響く「遠雷」の季節になります。


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2013年09月18日

「恋愛運」を運ぶ鳥

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今日9月18日は二十四節気の白露の末候、七十二候では玄鳥去(つばめさる)。
燕が南へ帰っていく時候です。
そもそもなぜ燕が南へ移動するかというと、秋になるとエサとなる昆虫が少なくなるため、燕たちは南にエサを求めて移動するそうです。寒さを逃れて温かい南へ行くわけではないんですネ。
ちなみに燕は飛行能力に優れ、渡りの時は1日に300km以上も移動するそうです。

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■恋を運ぶ鳥
古くから着物や浴衣の柄に使用されてきた「燕」。鳥は「幸せを運ぶ」ものの象徴とされ着物の柄として親しまれてきましたが、なかでも渡り鳥である燕は、「恋の使い」とされ恋愛運を運ぶといわれています。
また燕は雄と雌が交互に餌を運んで雛を育てる習性から、「夫婦円満」「家庭円満」の象徴とされているそうです。
江戸時代の「粋」な職人達が考案した様々な文様には、深〜い意味があるんですネ。
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2013年09月13日

「恋教鳥」という粋な名前の鳥

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日本画家 福田平八郎 「黄鶺鴒」
今日9月13日は二十四節気の白露の次候、七十二候では鶺鴒鳴(せきれいなく)。
せきれいが鳴き始める時候です。

■神話に登場する「愛」の鳥
「日本書紀巻1.神代.上」に登場する古名「にわくなぶり」と呼ばれていた鳥が、今でいう鶺鴒(せきれい)だそうです。
長い尾を上下に振る習性があることから、別名「石たたき」とも呼ばれるせきれい。
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)は、せきれいのその動きから夫婦の交合を教わったという神話から「恋教鳥」「嫁ぎをしへ鳥」等、様々な呼び名があります。
まァ、神話における始めての夫婦のお手伝いをした鳥ということですネ。

■今日は13日の金曜日
そして今日9月13日は、なんと「13日の金曜日」しかも「仏滅」!!
13日の金曜日といったら、あのホッケーマスク野郎 不死身のジェイソンの出番です!

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シリーズ中では、個人的にこの「13日の金曜日 PART 7 新しい恐怖」が一番好きですネ。
クリスタルレイクの湖から甦ったジェイソンの姿は半腐乱のゾンビ状態で、その不気味さはシリーズ中最恐!!。そしてPART 7のセブンは、ラッキーセブンというだけあって、ジェイソンには不吉の番号。なんと超能力を使うエスパー少女が登場です。さすがのジェイソンも超能力にはお手上げ状態。シリーズの中ではPART10と並び異作な作品ですが、なかなかおもしろい作品です。
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2013年09月07日

今日は秋の訪れを感じさせる「白露」、そして泉鏡花の命日である泉鏡花忌。

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今日9月7日は二十四節気の白露の初候、七十二候では草露白(くさのつゆしろし)。
早朝、草に降りた露が白く光る時候です。

「白露」は儚い現世のまぼろし・・・・・
朝夕の冷気が増して、草葉の上に露が結んで、風のない晴れた夜に生ずる「白露」。しかしその美しさは一瞬のもので、儚いまぼろしのようなもの。

「白露も 夢もこの世もまぼろしも たとへていへば 久しかりけり」
(和泉式部・後拾遺集)
歌人 和泉式部の詠んだ歌です。
「白露も夢も現世も幻も・・・・・・・、みんな儚いものであるけれど、あなたと逢っているときの短さに比べたら長いものです」。 恋愛歌人といわれた式部ならではの切ない女心を詠んだ歌です。

 
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9月7日は「泉鏡花忌」
そして白露の今日7日は小説家「泉鏡花」の命日にあたります。
戯曲として書かれた鏡花の「天守物語」も「この世では結ばれない、儚くも美しい女心」を描いた作品ですネ。
白鷺城(姫路城)の最上階に棲む異界の主、天守夫人の「富姫」と、鷹匠の姫川図書之助との人間と魔界人が織りなす妖艶美麗な愛の世界。
昨日紹介した「覇王別姫」のレスリー・チャンも美しいですが、坂東玉三郎の富姫もこの世のものではない妖艶な美しさです。

「白露」とおなじく、美しいものはみな儚いものなのでしょう・・・・・・。
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2013年09月02日

実るほど頭を垂れる稲穂かな

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今日9月2日は二十四節気の処暑の末候、七十二候では禾乃登 (こくものすなわちみのる)。
稲や麦などの穀物が穂をたれ始める頃です。
禾(のぎ)とはイネ・ムギなどの実の外殻にある針状の突起のことだそうです。 秒や稲などの禾偏(のぎへん)の禾ですネ!
てなことで、今日は「稲」や「麦」が使われた名言のご紹介・・・・・

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
稲が実を熟すほど穂が垂れ下がるように、人間も学問や徳が深まるにつれ謙虚にならなければいけない。 小人物ほど尊大に振る舞うものだ!  という戒めの言葉です。
人間、謙虚でなければいけませんネ。
「おごる平家は久しからず」、「天狗になってはいけません」・・・・・・・・!

「一粒の麦、地に落ちて死なずば、
唯一つにてあらん、
もし死なば、多くの実を結ぶべし」

『ヨハネ伝』の第12章24節のキリストの言葉
クリスチャンではありませんが、福音書に書かれているキリストの一説で、大好きな言葉です。
学生時代に読んだ三浦綾子さんの「塩狩峠」の冒頭にこの言葉が書かれています。
読んだ後はとても深い感銘を受けました。 
「人」が「人」のために自分の命を捨てる「自己犠牲」がテーマの話ですが、キリストの冒頭の言葉が深く心に残ります。
殺伐とした現代社会に、忘れ去れようとしている「慈愛」の物語です。
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2013年08月28日

鞭声粛々 夜 河を渡る。

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今日8月28日は二十四節気の処暑の次候、七十二候では天地始粛(てんちはじめてさむし)。
日中はまだまだ暑いながら、朝夕はめっきり涼しくなりました。
風鈴の短冊を揺らす風も涼やかで、その心地よい音色に秋の気配を感じます。

粛(しゅく)と書いて「さむし」とよんでいますが、それ自体の意味は、「静まり返っているさま」や「 心・規律などを引き締める」等の意味があります。
そして「粛」といったら詩吟などでよく聞く、「鞭声粛々 〜」ですネ。

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浮世絵師 歌川 芳虎(うたがわ よしとら)作 『信州川中嶋両将直戦ノ図』‐川中島の戦い‐
■鞭声粛々 夜 河を渡る(べんせいしゅくしゅく よる かわをわたる)。

鞭声粛々 夜 河を渡る
暁に見る 千兵の大牙を擁するを
遺恨十年 一剣を磨き
流星光底 長蛇を逸す


頼山陽(らいさんよう)が詠んだ有名な漢詩「川中島」の一節です。「鞭声粛々」とは相手に気づかれないように、静かに馬に鞭むち打つさま。
これは川中島の戦いで上杉謙信が武田信玄の機先を制すべく、夜に妻女山(さいじょざん)を下って、敵に気づかれないように馬にあてる鞭の音も静かに、千曲川を渡ったことを詠んだもの。
その光景が眼に浮かぶようです・・・・。
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2013年08月23日

真綿の衣は女性の温もり・・・・

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今日8月23日は二十四節気の処暑の初候、七十二候では綿柎開(わたのはなしべひらく)。
柎(はなしべ)とは花の咢(がく)のことで、綿を包む萼が開き始めることをいいます。

■「綿」と「腸
昔は「腸」を”わた”と読み、衣類や布団の中に綿毛を詰めることから、体の腸に見立てて「わた」という名になったそうです。ちなみに「綿」の字は漢名の「葉綿」からとられたとか・・・。

■綿を詠んだ歌
「しらぬひ 筑紫の綿は 身に付けて いまだは着ねど 暖けく見ゆ」
不知火の地名を持つ筑紫の名産の真綿の衣は、まだ肌身につけて着てみたことはないが、とても暖かそうだ・・・・。  万葉集 沙弥満誓(さみのまんぜい)

万葉歌人 沙弥満誓が筑紫の綿を詠んだ歌です。 俗説では「筑紫の綿」を「筑紫の女性」とみたてて詠んだという説もあります。 出家した沙弥満誓には「真綿の衣」が女性の体のように柔らかく、そしてとても温かく感じられたのでしょう。
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2013年08月19日

霧の中に潜むモノ・・・・・・。

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昨日8月18日は二十四節気の立秋の末候、七十二候では蒙霧升降(ふかききりまとう)。
深い霧が立ち込める時候です。
■冷たい秋の霧
蒙霧とは、まとわりつくように立ちこめた深く濃い霧のことだそうです。
春は霞(かすみ)に秋は霧といいますが、霞(かすみ)は文学表現の言葉であって、気象学的には使用されないそうです。
ヒンヤリとした秋の霧・・・・・、早く涼しくなってほしいものです。

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ジョン・カーペンターのザ・フォッグ
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スティーヴン・キングのミスト

■霧の中に潜む「モノ」。
日本語で濃度の濃い順番に「霧」「靄(もや)」「煙霧(えんむ)」。
ちなみに英語では「Fog」「mist」「haze」。
古来より人間は目に見えない闇の世界を恐れたものです。それは「霧」も同じこと。現実世界でありながら目に見えない「そこに潜むモノ」に恐怖を感じるのでしょう。
映画でも霧を題材にしたものがあります。
SF・ホラー映画の奇才「ジョン・カーペンター」監督の『ザ・フォッグ』。
そしてモダンホラー小説家「スティーヴン・キング」原作の『ミスト』。

どちらも深く濃い霧の中から、恐ろしい「何か」が現れる映画です。
『ザ・フォッグ』はリメイク版もありますが、カーペンター監督のものがベスト!
『ミスト』は原作を読んでいませんが、映画のラストは衝撃的。観終わってとても「やるせなく」なってしまう映画です。
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2013年08月13日

蝉も恋しく「泣く」のです・・・・・・。

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今日8月13日は二十四節気の立秋の次候、七十二候では寒蝉鳴(ひぐらしなく)。
ひぐらしが鳴き始める時候です。

■「日を暮れさせる」ひぐらしの鳴き声。
早朝、また日の入り後の薄明時に鳴く「ひぐらし」。 漢字で書くと「蜩」、「茅蜩」、「秋蜩」、「日暮」等あり、秋の季語にもなっています。 夕方に物哀しく鳴く鳴き声から「日を暮れさせるもの」として「ひぐらし」という名前がついたとか。
ただ今年の夏の猛暑では「ひぐらし」の鳴き声も「アヂィ〜ヨ、アヂィ〜ヨ、アヂィ〜ヨ・・・・」としか聞こえませんが・・・・。

■ひぐらしは 時にと鳴けども 片恋に たわや女我れは 時わかず泣く
 (ひぐらしは時間を決めて鳴くけれど、恋に悩んでいる弱い私は、いつも泣いています)
蝉を詠んだ万葉集(巻10−1982)作者不詳の歌。
片思いの恋に、胸を恋焦がす女性を詠んだ儚い歌ですネ。私がこんなに哀しく泣いているのに、「ひぐらし」はただ鳴いているだけ・・・・・・。
イヤイヤ、蝉もただ鳴いているだけではないのです。 たった1週間か10日しか生きられない儚い命。 その限られた時間の中で、蝉のオスは子孫を残すためメスに自分の居場所を知らせるために懸命に鳴いているのです。
「鳴く」のではなく蝉も恋しく「泣く」のです。
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2013年08月07日

一陣の涼風がもたらした、秋の調べ。

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今日8月7日は二十四節気の立秋の初候、七十二候では涼風至(すずかぜいたる)。
秋の涼しい風が立ち始める時候です。
■暦の上では秋ですが・・・・・
今日から立秋、暦の上では秋といいながら、今日も猛暑! 明日から残暑見舞いとなりますが、まだまだこの猛暑は続きそおです。    

■秋きぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる
立秋の日に藤原敏行が詠んだ歌です。
「秋が来たと目にははっきりと見えないけれども、風の音にはっと気づかされた」
敏行の心には、秋の訪れを告げる風音の調べはどのように響いたのでしょうか・・・・・・。
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2013年08月03日

広重の雨、そしてゴッホの雨!

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今日8月3日は二十四節気の大暑の末候、七十二候では大雨時行(たいうときどきふる)。
大雨が降りやすい時候です。
■ゲリラ豪雨に注意!
実際日本各地でも、数年に一度しか降らない大雨で、多くの被害が出ています。
隅田川の花火大会も、開始から30分後の突然の雷雨により大会初の中止になってしまいました。
しかしこれだけ雨が降っても局地的豪雨のため、関東周辺ではまだ水不足の状態。
8月に入り来週からは高気圧に覆われ、暑さの厳しい日々になるようですが、今度はゲリラ豪雨に注意する必要がありそうです。

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歌川広重 名所江戸百景「大はしあたけの夕立」
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フィンセント・ファン・ゴッホ 「日本趣味・雨の大橋(広重/大はしあたけの夕立の模写)」

■天才浮世絵師が描いた「雨」!
大雨といって思い出すのは歌川広重の浮世絵「大はしあたけの夕立」。名所江戸百景シリーズの中でも最高傑作といわれる広重の代表作です。
突然の夕立に、傘や蓑で身を隠し足早に橋を渡る人々。そしてなんといっても凄いのが、この雨の描写。 たった1本の線を、斜めに微妙に角度を変えつつ描くことで当然の夕立の激しさを表現しています。 この時代、西洋絵画で「雨」を描いた作品はありません。 光を捉えた印象派の画家たちも、モネのように水面を光で描くことはできても、空から降ってくる雨を描くことはできなかったのでしょう。
印象派で知られるゴッホが「日本趣味・雨の大橋」という題で、広重の「大はしあたけの夕立」を模写した絵は有名ですが、ゴッホが初めてこの「雨」の絵を見た時に受けた衝撃はそうとうなものだったでしょう! 彼はそして広重の浮世絵を模写することによって、日本人のもつ感性を西洋の印象派に取り入れていきました。 広重・・・・・恐るべき!!
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2013年07月29日

五感で感じる「打ち水」効果!

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今日7月29日は二十四節気の大暑の次候、七十二候では土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)。
土がしめって、湿度が高くなりジメジメと蒸し暑くなる時候です。

■「草いきれ」ならぬ「アスファルトいきれ」
夏の季語である「草いきれ」。 夏の炎暑のころ、草むらの中の葉面からの蒸散作用により湿度が高くなり、高音多湿になりジメジメ・ムンムンする現象ですネ。 漢字で書くと「草勢れ」と書くそうです。
土や緑の少ない都会では、ヒートアイランドの原因でもあるアスファルトの熱気で、「草いきれ」ならぬ「アスファルトいきれ」と言ったほうがよいかもしれません。

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■五感であじわう「打ち水」効果。
数年前からブームになった「打ち水」運動。各地のキャンペーンなどどしても人気のようです。
ただ「打ち水」をする時間や場所によっては逆効果になることもあるそうで、「打ち水」運動にも賛否両論あるそうです。
もともとは、道の土埃をおさえるためや、客を持て成す際に玄関先に水をまき、清めたのが始まりだとされる「打ち水」。
「打ち水」効果はともかく、私たち日本人は風鈴の音色で清涼感を感じるように、浴衣を着た涼しげな女性が、柄杓で水をまく姿を見るだけで涼しさを感じるすばらしい五感をもっと大切にすべきでしょう。
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2013年07月23日

500円硬貨の花・・・・・

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今日7月23日は二十四節気の大暑の初候、七十二候では桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)。
花を結ぶで、桐の花が実を結び出す時候をいいます。

■「大暑」らしく久々の猛暑に!
ここしばらくクーラーをつけなくても過ごせるほど、涼しい日が続いていましたが、今日は「大暑」らしく関東地方も35℃近くの猛暑日となりました。
おまけに午後からは、落雷をともなう突然の激しい雨。
どうせ降るなら、利根川や荒川水系のダム付近で降ってくれれば水不足の問題も解消されるのですが・・・・。

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■大暑の初候は桐初結花
七十二候では桐の花が実を結ぶ頃なのだそうですが、手近で「桐」といったら500円硬貨でしょうか。 この500円硬貨の表面に描かれている植物が「桐」です。
つぼみ、花、葉が実に精巧に描かれています。
ちなみに中央の葉の上にある茎や花部分に、ちっちゃ〜いマクロ文字でN I P P O Nと5つの文字が刻まれているそうです(老眼の私には、とても識別が不可能です)。
偽造防止の為、裏面にもこの5文字が刻まれており、その他にも偽造防止技術が組み込まれているそうです。
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2013年07月17日

公安9課 「鷹の目」を持つ超凄腕スナイパー

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20今日7月17日は二十四節気の小暑の末候、七十二候では鷹乃学習(たかすなわちたくしゅうす)。
鷹の幼鳥が飛び立ち獲物を捕ることを覚える時期です。

■鵜の目 鷹の目 
ところで「鵜の目 鷹の目」と諺にもあるように、鷹の視力は人間の約8倍もあると言われます。視力で表すと約8.0。40メートルはねれた先から7pの文字を識別できるそうです。
といってもピントが合うのは中心だけで、周囲はボケて見えるそうですが・・・。

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■アイパッチの下に隠された「鷹の目」
鷹の目といったらアニメ「攻殻機動隊」公安9課所属の超凄腕スナイパー「サイトー」さんですネ! アイパッチをした左目には「鷹の目」と呼ばれる特殊デバイスが組み込まれています。この「鷹の目」は人工衛星とリンクしており狙撃時に様々な情報を得ることができます。
イイデスね〜! こんなのがあったらサバゲでは1発必中ですよ!
ちなみにサイトーが手にする愛銃はダネルNTW-20。南アフリカ共和国のアエロテクCSIR社が開発したボルトアクション式アンチマテリアルライフル(対物ライフル)。
有効射程は20mm弾使用で1,500m、14.5mm弾で2,300mにも達するとか・・・・。
最近映画でもこの手の対物ライフルをよく目にします。
ザ・シューター/極大射程ではボブ・リー・スワガーが映画の序盤でアメリカ製のバレットM82を使用。ランボー/最後の戦場でもスナイパーのスクールボーイがこのM82を使用し、凄惨な殺戮描写が描かれています。昨年公開のエクスペンタブルズ2ではビリー"ザ・キッド"ティモンズがM82の発展型のバレッットM107を軽々と抱え丘を斥候で駆け上るシーンが目に焼き付いております。
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2013年07月12日

ロータスという名の「地を這う狼」

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今日7月12日は二十四節気の小暑の次候、七十二候では蓮始開(はすはじめてひらく)。
蓮の花が咲き出す時候です。

■俗世にあって俗世の欲にまみれず 
泥水の中から生じ、清楚で清らかな花を咲かせる姿が仏の智慧や慈悲の象徴とされる蓮の花。 「泥より出でて泥に染まらず」その気高い姿はまさに極楽浄土そのものです。

■地を這う狼、ロータス・ヨーロッパ
ロータスといって思いだすのが、池沢さとしの「サーキットの狼」。 主人公の風吹裕矢が駆る愛車ロータス・ヨーロッパ! スーパーカーブームのはしりでしたネ。
ロータスという車名は創業者のコーリン・チャップマンが仏教思想で、「俗世の苦しみから解放されて夢がかなう実」とされる蓮にちなんで名付けたとの説があります。
チャップマンの死後、経営難に陥り売却が噂されているロータス・カーズですが蓮の花のごどく、俗世にまみれず凛と気高い花を今一度咲かせてもらいたいものです。

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2013年07月07日

星に願いを・・・・・

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今日7月7日は二十四節気の小暑の初候、七十二候では温風至(あつかぜいたる)。
暖かい風が吹いて来る時候ですが、まさにそのとおり関東地方も梅雨が明け、昨日と今日は真夏日の猛暑となりました。
そして今日は七夕です。天気もよく今夜は無事に天の川をわたって「おり姫星」と「ひこ星」が出逢うことができそうです。

■天の川 こよい眺むる人ぞなき 
 恋の心を 知るや知らずや

「今日は七夕の夜。一年に一度の逢瀬を待ち焦がれている牽牛と織女のように、私もあなたの来るのを待っている。この美しい星を一緒に眺める人もなく一人さびしく過ごしている私が、こんなにあなたを恋して、あなたのおとずれを待っているのを、当のあなたは知らないでいるのでしょうね・・・・・・・」
詠み人知らずの歌ですが、趣きのある歌です。
万葉集には130首を超える七夕の歌がありますが、そのほとんどは、男女の恋を詠んだもので、大半が詠み人知らずだそうです。
昔も今も、真夏の夜の浪漫に想い焦がれているのです。

ちなみに私の願いは、そんな色恋沙汰より「商売繁盛!」でございます。
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2013年07月03日

半夏雨(はんげあめ)の中、妖怪ハンゲがさまよい歩く・・・・

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昨日7月2日は二十四節気の夏至の末候、七十二候では半夏生 (はんげしょうず)。
半夏(烏柄杓/からすびしゃく)という薬草が生える時候です。一説には、ハンゲショウ(カタシログサ)という草の葉が、名前の通り半分白くなって化粧しているようになる頃とも言われています。

■蛸を食べて豊作祈願
夏至(6月21日頃)から数えて11日目の7月2日頃から七夕(7月7日)頃までの5日間が半夏生です。昔の農家にとっては田植えの目安とも言われ、夏至が済んでから半夏生に入るまでに田植えを終わらせるのが好ましいと言われていました。
また関西地方では、稲の根っ子が蛸の足のように、地中にしっかり絡み付いて根付くようにと、蛸を食べる風習があるそうです。

■半夏生に降る大雨、半夏雨(はんげあめ)
この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)と言い、大雨になることが多いそうです。(たしかに今日、西日本各地は大雨)。また半夏雨には毒気があると言われ、井戸に蓋をして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べてはいけないとされた風習があるそうです。
そして半夏生の5日間は、妖怪ハンゲがさまよい歩くので、農作業はせずに家でおとなしくしていなければいけないそうだ。
いったい「妖怪ハンゲ」ってどんな妖怪なんだ・・・・・!? といろいろ検索してみましたが、姿形はわかりませんでした。
こういう時は妖怪ポストに手紙を出して、鬼太郎に聞くしかないか・・・・・・・。

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2013年06月27日

何れ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)

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今日6月27日は二十四節気の夏至の次候、七十二候では菖蒲華(あやめはなさく)。
梅雨の到来とともに、あやめの花が咲き出す時候です。

■菖蒲(あやめ)か菖蒲(しょうぶ)か?
「あやめ」と入力すると「菖蒲」という漢字が出て来るし、「しょうぶ」と入力しても「菖蒲」という漢字が出てきます。 なんかややっこし〜ですネ!
そもそも五月五日の端午の節句に入る「菖蒲湯」のショウブはサトイモ科の植物で、花も穂状(ガマの穂みたいな)で、アヤメ科である菖蒲(あやめ)のようなきれいな花は咲かせません。

■何れ菖蒲か杜若(いずれ あやめか かきつばた)
諺にある〈何れ菖蒲か杜若〉。どれも優れていて選択に迷うというたとえですが、たしかにサトイモ科の菖蒲(ショウブ)は花を見れば一目瞭然ですが、アヤメ科アヤメ属の菖蒲(あやめ)と杜若(かきつばた)はパッと見判断するのは難しいでしょう。

ちなみに「何れ菖蒲か杜若」は源頼政が鵺(ぬえ)退治で菖蒲前(あやめのまえ)という美女を賜わるに当たって、同じような美女12人の中から菖蒲前を選ぶよう命じられた時よんだ和歌がもとになっているそうです。
うらやましいお話です・・・・・・・・。
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2013年06月21日

夏に枯れる「夏枯草(かごそう)」とは?

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今日6月21日は二十四節気の夏至の初候、七十二候では乃東枯(なつかれくさかるる)。
夏枯草が枯れる時候です。

■夏に枯れる夏枯草
乃東とは漢方薬などに使用される「夏枯草(かごそう)」の古名で、6〜8月頃に紫色の花を咲かせるウツボグサ(靫草)のことです。
靫草という和名は、円筒形をした花穂が弓矢を入れる靫(うつぼ)に似ていることから付けられた名前だとか。
そしてこの花穂が、ちょうど夏至の頃に黒色化して枯れたように見えることから、夏枯草と呼ばれるようになったそうです。

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狂言「靭猿」と矢を入れる「靫」
■「靫」「靭」「靱」と書いてみんな「うつぼ」?
うつぼ「靫」といえば、狂言で有名な【靭猿(うつぼさる)】。
狂言は「猿」に始まり「狐」に終わると言われるように、狂言師の本格デビューとなる狂言です。お話の内容は、ある大名が狩の途中で出会った猿引が連れている子猿の毛並みが美しいので、矢をいれる靭(うつぼ)の皮にしようと猿引を威して子猿を殺させようとしますが、子猿のあまりにも無邪気な有様に心を打たれ、ついにはその命を助けるというお話。

ここでちょっと疑問に思ったのが、タイトルの「うつぼざる」の「うつぼ」には、「靭」という「革」に「刃」の漢字が多く使われていますが、大名が矢を入れる「うつぼ」にしようとした「うつぼ」は「靫」という「革」に「叉」が一般的。きっとどれも間違いではないのでしょうが、「あ〜〜、ややこしや〜〜」ですネ。

ちなみにマツダのコンセプトカーに「靭」と書いて「SHINARI(しなり)」と読むカッチョイ車があります。

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posted by ツルカメ at 17:17| Comment(0) | 七十二候 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月16日

梅は食べても実(さね)食うな・・・・・・・・

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今日6月16日は二十四節気の芒種の末候、七十二候では梅子黄(うめのみきなり)。
梅雨の時季に入り、梅の実が黄ばんで熟す季節です。

そして「梅の熟す時季に降る雨」から「梅雨」と呼ばれるようになったという説もあります。
そして梅雨前の青梅の実には青酸が含まれているので、生で食べると腹痛を起しやすいことから「入梅前の梅の実は食べるな」と言われており、〈梅は食べても実(さね)食うな、中に天神ねてござる〉という諺もあります。
天神とは言わずと知れた菅原道真のことですが、梅の実の中には天神様(菅原道真)がおられるので、たべると罰があたりますヨということですネ。
そのため昔から、梅干しや梅酒に加工して食していたわけです。

ちなみに私は梅が苦手でございます。梅干しは未だに食べることができません。今年は庭のユスラウメに実がいっぱいついたので、ユスラウメ酒を作ってみました。
先月漬けたばかりなので9月くらいまで飲めませんが・・・・・・。
posted by ツルカメ at 01:39| Comment(0) | 七十二候 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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